電気料金再値上げ認可取り消し抜本的見直しを
泊原発再稼働やめて廃止・廃炉の決断を
原発連が、経済産業大臣と道経産局長へ申入れ
北海道知事選―佐藤のりゆき氏を支援― 2月18日、明るい革新道政をつくる会
が記者会見 ―
明るい革新道政をつくる会(略称「明るい会」)は2月18日、札幌市内で記者会見(写真)を行い、今春の北海道知事選(3月26日告示、4月12日投票)に明るい会として佐藤のりゆき氏(昨年11月に出馬表明しているフリーキャスター、65才)を支援して必勝を期すことを明らかにしました。
明るい会は、この日の記者会見の中で、昨年7月25日に明るい会アピール「誰もが安心して住み続けられる北海道を」発表し、「道政転換への4つの共同目標」(別記)を明らかにするなど、政策づくりとともに候補者選考を進め、その結果、明るい会が掲げる4つの共同目標の実現、高橋道政からの転換に向けて、昨年11月に立候補表明したフリーキャスタの佐藤のりゆき氏が、最良の選択であると判断し支援することを確認したとし、佐藤のりゆき知事実現に向けて、明るい会として組織をあげて行動すると表明しました。
この結果、今春の知事選は、民主党が2月15日に独自候補擁立を断念して佐藤のりゆき氏支持を決めており、共産党北海道委員会が加盟する明るい会が佐藤のりゆき氏支援を決めたことから、4選を目指す現職の高橋はるみ知事と佐藤のりゆき氏の一騎打ちの公算が濃厚な情勢となっています。
明るい会の共同目標に大筋合致する佐藤のりゆき氏の政治姿勢と政策
明るい会は、佐藤のりゆき氏を支援する理由について、以下の諸点を明らかにしました。道政に対する基本姿勢については同氏が「道民のいのちを守る、くらしをまもる、子どもたちのために北海道の未来をつくるために、真の地方自治をめざす」としていることです。
原発問題とエネルギー政策について同氏は、「私の考えは、脱原発」としたうえで、泊原発再稼働について「道民投票で意見を聞いて知事として判断したい」としていること、TPP交渉に対する姿勢については「北海道にとって、一次産業の振興は不可欠でありTPP参加には到底賛成するわけにはいかない」としていることです。また、集団的自衛権に対して同氏は「反対です」とし、「解釈による事実上の憲法改正は立憲主義に反する行為であり、無効だ」としていることです―などです。
また、選挙協力・共同の意思について佐藤のりゆき氏は、2月6日の記者会見で、民主党北海道や共産党道委員会が佐藤氏への支援を検討していることについて「大変ありがたい」と歓迎の意向を示したうえで、「今回の道知事選挙は、現職知事の4選をよしとするかどうかの道民投票の意味合いを強くしたい。そのためには道民の意思がもっともわかる一騎打ちの選挙にする必要がある」(2月6日道新夕刊)としています。
明るい会は、こうした佐藤のりゆき氏が示している「政策と共同の意思」について、「大筋評価できる政治姿勢であり、高橋知事とは違い道民の声を聴く姿勢がある」と評価しましたーとして、佐藤のりゆき氏への支援と道民の大同団結をよびかけました。
【別記】明るい会の4つの共同目標 ①平和憲法を守り、道政のすみずみまで憲法を活かすこと、②原発のない北海道、再生可能エネルギーで地域づくりをすすめること、③TPP交渉からの撤退を求め、北海道の農林漁業と地域経済を守ること、④貧困と格差をなくし、道民が安心して住み続けられる地域をつくること。
知事選問題で緊急理事会を開催します
多数ご参加下さいー原発連常任理事会
明るい会が今春の北海道知事選で、佐藤のりゆき氏を支援することを発表しました。
これをうけて、原発連は18日に第2回常任理事会を開いて、総会に次ぐ決議機関で
ある理事会を開催して決定することを確認しました。緊急ですが、左記のとおり理事
会を開催します。万障繰り合わせてご参加下さい。
◇日時 2月24日(火)18時
◇会場 北海道民連事務所3階大会議室
◇参加対象者 道原発連理事
暴風雪想定の冬季原子力防災訓練から
見えたもの
想定と異なる気象条件下とはいえ、
緊張感に欠ける訓練に疑問
国と道、共和町は2月6日、冬季暴風雪で泊原発3号機で全電源喪失事故が発生したとの想定で、共和町内で冬季原子力防災訓練を実施。
当日の天候が想定した暴風雪と大きく異なる穏やかな曇天だったとはいえ、緊張感に欠けた訓練に大きな疑問を感じたとの感想が、監視活
動を行なった米谷道保、大田勤代表委員(岩内町議)、大石美雪さん(原発連理事)らから寄せられました。
北電の審査申請書のタイムテーブルを考慮しない訓練計画
今回の訓練は、冬季の暴風雪の状況を想定し、住民の防護措置に関する対応手順等を確認することを目的にしたものでした。しかし、訓練計画は、台風並みの低気圧による暴風雪のため、泊原発3号機が午前8時30分、送電線への着氷などにより全電源喪失事故が起きたとの想定で、住民避難や自衛隊の雪上車による要援護者の救出・搬送などを行なうものでした。
今回の訓練は、午前8時30分に全電源喪失事故が発生し、午前9時35分、首相が原災対策特措法にもとづき、泊原発から5キロ圏内住民の避難指示を出したのをうけ、共和町が道と国とテレビ会議で協議の上、町が町の原子力災害対策本部会議を開催し、暴風雪による2次災害を避けるため、天候回復をまって避難するとの指示を出して行われました。
しかし、北電が原子力規制委員会に提出している泊原発3号機の重大事故対策の説明資料では、全電源喪失事故から19分で炉心溶融に至り、放射性物質の炉外放出までは90分です。午前10時には炉心溶融で放射性物質が炉外へ放出される時間になります。したがって、本来なら午前9時には要配慮者(母子)・援護者(車イス住民)は避難を開始していなければなりません。
被ばくを避ける緊張感を感じられない避難・救出訓練
ところが訓練は、2次災害を避けるために天候回復を待って、午前10時25分頃から町
の広報車を走らせて、避難者が泊原発から約2kmにある集合場所(「ほくでん体育館」)に集まるよう呼びかけ、これを聞いて体育館の周辺にある数棟の北電社宅から子ども連れの主婦ら約30人が普段着で帽子もかぶらない軽装でゆっくり集まっていました(写真 上)。被ばくの恐れがある時間帯での避難訓練なのにそのような緊張感はありませんでした。
また、暴風雪で孤立した集落1戸から要配慮者1名を自衛隊の雪上車で救出し、ほくでん体育館まで搬送し、そこで町有福祉車両に乗り換えて避難先に搬送する訓練も行われました(写真 下)。しかし、自衛隊員は普段の戦闘服姿で放射能防護服も着用していませんでした。こちらも全く緊張感が感じられないもので、アリバイ的な訓練かという印象を与えるものでした。
訓練の結果について町の担当者は、「国や道との連絡調整など、どのような手順で進めるかを確かめる最大の目的は果たせた」(7日付「道新」)とのことですが、想定と大きくかけ離れた気象条件下の避難訓練とはいえその実効性には疑問が残るものでした。
全住民参加で実効性を検証できる訓練を行うべき
また、訓練には、道知事が駆けつけていて、共和町役場では報道関係者の記者会見に応じ、ある記者が「雪上車による救出は1名のみの計画だが、実際の要配慮者はたくさんいるが、今回の訓練の意義をどのようにとらえているのか」との趣旨の質問に、知事は「さまざまな気象条件や複合災害など様々な事態を想定した訓練を重ねてより実効性のあるものにしていきたい」と弁解しましたが、まったく説得力のないものでした。しかも、これまでの大規模な訓練も含めて、どの訓練も30キロ圏内の避難対象住民総数約8万人全員参加の訓練は行われたことがありません。これでは安全な避難の実効性の検証は不可能です。今回の訓練も関係地域の全住民参加など最初から想定外でした。全住民参加の訓練でしっかりした検証を行なうべきです。
新理事24氏、代表委員4氏、事務局5氏、
常任理事8氏など選出
― 原発連の第24回総会期の役員体制のお知らせ ―
原発問題全道連絡会は前号のニュースでお知らせしたとおり、1月17日第24回総会を開催しました。今号では、総会で選出された新役員体制の新役員部分を中心に紹介します。
理事は1名増の総員24人です。新理事には、日本共産党北海道委員会から、春木智江さん(畠山和也さんの後任)と森英士さん、脱原発・自然エネルギーをすすめる苫小牧の会から津田孝さんの3名です。
代表委員は、これまでと同じ4名で、衆議院議員になられた畠山和也さんの後任に共産党道委員会の春木智江さんが選出されました。事務局次長には、あらたに科学者会議の姫宮利融さんが選出され、事務局は1人増の5人体制となりました。会計監査は従来と同じです。
顧問には、新たに畠山和也さんが選出されました。なお、長年原発連の代表委員をされた後、長年顧問をされた齋藤敏夫さんが、昨年12月下旬に亡くなられました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
原発事故から4周年 フクシマを忘れない!
さようなら原発北海道集会
◇日時 2015年3月8日(土)12時~16時30分(開場11時30分)
◇会場 北海道自治労会館 5階大ホール(札幌市北区北6条西7丁目)
◇内容 映画「遺言~原発さえなければ」(3時間45分)の上映
豊田 直己監督によるトーク
パネル展(会場に豊田直己・野田正巳両監督がフクシマで撮影した写真を展示)
「北海道経済」第569号 総特集
道政の検証2015
地方選挙を前に「道政の検証 2015」
総特集が発行されました。
12分野のリポートが満載され、知事・道議選挙などに役立つものです。
☆48頁建て。頒価1部500円。
申込は、北海道経済研究所まで
電話:011-853-9366