2018年7月30日月曜日

原発問題連絡会ニュース 第298号 2018年7月20日


再稼働審査の申請からまる5年。
 
北電は申請を撤回し、
        泊原発から撤退せよ!
       と元気にアピール

―7・8七夕集会・パレードに約100人。
       夏祭りで賑わう中、軽トラ先頭に行進ー

 戦争を許さない市民の風北海道の音楽隊が替え歌で“泊原発いらない”などさわやかな演奏で反原発をアピールした後、快晴に恵まれた札幌大通公園西3丁目広場で午後1時から泊原発を再稼働させない北海道連絡会〈市川守弘代表〉主催の「泊原発再稼働させない!7・8七夕集会・パレード」が行われました。





繁華街を七夕パレード





   

Shut泊の川原茂雄共同代表が司会・進行し、「7月8日は5年前の今日、北電が再稼働申請を規制委員会に行った日です。この5年間原発は動いていません。泊原発を再稼働させる必要はありません。今日の七夕集会・パレードを成功させ、再稼働させない運動を一層広げていきましょう」と挨拶。

次いで北海道連絡会加盟の3団体代表がスピーチ。道原発連の米谷道保代表委員は、「北電は泊原発の再稼働の審査を規制委員会に申請して5年も経つのに、敷地内の断層が活断層でないことを裏付ける火山灰層を見つけることができないなど、審査は完全に行き詰まっています。北電には原発を立地する資格も運転する能力もない。この際北電は、潔く再稼働を断念し、申請を撤回すべきだ」などと訴えました。

泊原発の廃炉をめざす会の常田益代共同代表は、5年前の7月8日、北電は規制委員会に泊原発1、2、3号機の審査を申請したが、1、2号機は出鱈目な申請書を提出し、出し直しさせられた経過があること、今年7月4日に名古屋高裁金沢支部が、2014年5月に大飯原発の運転差止を決定した一審の福井地裁の憲法原則を踏まえた人格権こそ最優先すべきとの画期的判決を覆し、原発の廃止や禁止の当否についての司法判断を放棄、運転を可とする無責任な判決を下したことを批判、「一人一人の意思を束ね、粘り強くたたかっていきましょう」などと訴えました。
 
後志・原発とエネルギーを考える会の藤井俊宏共同代表は、8月18、19日の「とまロック㏌岩内」集会の成功のための支援を呼びかけました。


このあと道労連が「泊原発を再稼働させない!七夕パレード」と横断幕で飾った軽トラを先頭に、「泊原発再稼動反対!」「原発なくても電気は足りてる」「原発いらない」などとコールしながらパレード、4番街祭りで賑わうなか声援が飛ぶなど注目を集めました。


「原発事故から8年目の福島の今」写真展とスライドショー

札幌の駅前地下歩行空間(チカホ)で


             ロングラン行動
 
―原発連加盟労組、民主団体に泊原発廃炉の会、
               脱原発北電株主の会も応援にー
 
道原発連と国民大運動道実行委は7月9日、道原発連が5月下旬に実施した原発事故被災地・福島視察ツアーのカラー写真パネル展を、午前10時から午後5時まで、札幌駅前の地下歩行空間(チカホ)の展示会場で実施しました。
 
写真展と同時に写真を壁に映すスライドショーも終日実施。時々写真とスライドショーを見に立ち寄る人もいて、「福島を忘れない!」支援と連帯の広報活動となりました。
泊原発を再稼働させない道民署名 340筆
写真展と並行して泊原発を再稼働させない道民署名を、福島への連帯活動と位置付けて取り組みました。7時間にわたるロングラン行動に、道労連、新婦人の会、北商連、道民医連、共産党、道母親連絡会、道AALAなど道原発連加盟の諸団体が参加、終日熱心に写真展の案内と署名への協力を代わる代わる訴えました。ほかに脱原発をめざす北電株主の会や泊原発の廃炉をめざす会のメンバーも数時間にわたって応援に駆けつけてくれ、終日にぎわいのある取り組みとなりました。
 
 



















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雨のなか今年も北電株主総会会場前で抗議行動
―道原発連、脱原発北電株主の会と共同でアピール―
道原発連と国民大運動北海道実行委員会は6月27日午前9時から、降りしきる雨の中「脱原発をめざす北電株主の会」と共同で、北電の第94回株主総会会場前で「北電は泊原発から撤退を決断せよ」「日本一高い電気料金を引き下げよ」「原発が停止していても電気は足りている。泊原発は再稼働せず直ちに廃炉にせよ」などをアピールしました。
(写真は横断幕掲げアピールする道原発連加盟団体と脱原発北電株主の会のメンバー)
 
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【地域の会の活動紹介】 今号は、泊原発から30キロ圏の
                                                      後志管内寿都町での活動を紹介します。
福島視察ツアー報告会の取り組み       寿都町  幸坂順子
     
 原発さえなければ日々の暮らしが営まれていたはず
 
道原発連の福島視察ツアー(5/21~22)に寿都から2名が参加しました。
仙台空港で
 原発事故から8年目に入った被災地は、いまだに帰ることもできず時間が止まったままでした。帰還困難区域の国道6号線は駐停車も禁じられ、ただ通過するのみ。道路両側に建つ家々の入口には立ち入りできないように頑丈なゲートが設けられ、ここが人の住める場所ではないことを物語っていて衝撃的でした。

 持って行った線量計は、線量が高いことを報せる音が鳴り響き、福島第一原発に近づくにつれ(国道6号線から第一原発まで1・5㎞)、1・9㍃㏜,2・3㍃㏜、2・47㍃㏜、2・57㍃㏜と、締め切った車内でも線量がどんどん高くなりました。(日本の自然放射線量は毎時0・04㍃㏜) 原発さえなければ日々の暮らしが営まれていたはずの町々です。
 


少人数の報告会で双方向の話ができ「福島の現状がよく分かった」との感想が寄せられる 
 
寿都町は泊原発から30キロ圏内にあり、基幹産業は漁業です。いったん原発に事故があれば、漁業は壊滅的打撃を受けます。にもかかわらず町長は、このままでは電気料金が高く事業所の経営を圧迫しているとして再稼働に賛成しています。(町で運営している風力発電の電気を北電に買ってもらっているので北電に恩義を感じている?)
 私たちは、ここで見たことを帰ったらぜひ周りの人々に伝えようと話し合いました。まず新婦人で報告会を開きました。1回目は私たちを除き3名、2回目は6名の参加でした。参加者が少なかったのですが、双方方向の話ができて「福島の現状がよく分かった」と感想が寄せられました。
再稼働させない道民署名の反応はとてもよくほとんどの方が快く応じてくれ「「信者さんの分を集めてきます」という方も

浪江町請戸小で
 そのほか、知り合いが主宰しているルーテル教会の礼拝に参加した折にも福島の報告をしました。(参加5名)皆さんとても熱心に聞いてくださり、署名を訴えたところ、小樽から来ている牧師夫人が、「信者さんの分を集めてきます」と5枚ほど用紙を持って帰られました。
 沢山の人を集めての報告会は出来ていませんが、人が何人かいたら福島で見てきたことを話すことにしています。
 道民署名は、一軒一軒訪問して訴えていますが、反応はとてもよく、ほとんどの方が快く応じてくれます。現在70筆余り集まっていますが、後志住民の会で決めている年内目標達成をめざして、さらに頑張りたいと思います。
 
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脱原発・自然エネルギーをすすめる苫小牧の会(脱原発苫小牧の会)が、2つの声明を発表―政府等関係機関に送付
 
 脱原発苫小牧の会(浦田操会長)は7月5日、第5次エネルギー基本計画の閣議決定に抗議してその撤回を求める声明と、東海第2原発「適合」判断および大飯原発3・4号機運転決定に抗議し、その撤回を求める声明を発表し、政府等関係機関に送付しています。

 2つの声明は、福島原発事故の教訓に反し、原発推進に固執する第5次エネ基本計画を安倍内閣が閣議決定したこと、7月4日には原子力規制委が、原則40年運転のルールに反し、老朽原発・東海第二原発の延長運転にお墨付きを与える審査書を「適合」と判断、また同日名古屋高裁金沢支部が、大飯原発3、4号機の運転差止の一審判決を覆し、運転を可とする決定を下したことに抗議するもの。

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【原発連ニュースにみる道原発連の歩み】   第22回
 今号には、原発連ニュース第102号(98年4月1日)から第106号(98年6月24日)までを紹介します。
 
科技庁の新提案(貯蔵工学センター計画を取りやめ深地層試験実施)めぐり幌延問題Q&A作成しアンケート実施へ
 第102号(98年4月1日)は、「私はこう考えるー幌延問題Q&A]を特集し、「幌延問題とは何ですか」「今回、幌延町に提案されているのは何ですか」「最終処分場はどんな手順で作られるのですか」「地層処分とは?」などの設問を建て、科技庁が98年2月26日に幌延町に「貯蔵工学センター計画を取りやめ、新たに深地層試験を実施したい」と提案した問題が、当時大論議の的に浮上していたことを踏まえたQ&Aです。新提案の深地層試験を認めれば、それが最終処分場にされる危険が危惧されると解明。同時に、事の重大性から、「幌延問題についてのアンケート」活動を4月3日から開始し、それへの協力を呼びかけています。
さらに第103号((98年5月1日)では、「幌延問題と第1回定例道議会」と題して共産党の大橋晃道議団長の道政報告を特集し、科技庁の新提案の問題点を、国が前年(97年)の4月と7月に相次いで高レベル放射性廃棄物処分について出した2つの報告書の内容を示して、「地下5百㍍~千㍍に深地層研究施設を作れば、そこが将来の処分場の有力候補地にならざるをえない」と指摘、科技庁の新提案を受け入れる危険性を厳しく追及しています。さらに大橋道議は、この背景に、「核抜き研究施設を言い出したのが村山内閣当時の五十風広三官房長官だった」ことにも言及、民主党や連合労組が反対しない背景にも触れています。
第105号(98年6月23日)で、幌延問題のアンケート調査の結果について特集し、科技庁の新提案に反対が78%、提案を受け入れたら「核廃棄物の処分場につながっていると思う」が79%の一方、科技庁の新提案があったことについて「知らなかった」が34%に及び、道民合意の前提が著しく損なわれていると警告しています。
 
「幌延問題」とともに、泊原発3号機新設計画が浮上し、道内各政党に公開質問状を提出
 
 第104号(98年6月9日)は、当時道内の原発問題で焦点になっている2つの問題―①幌延「貯蔵工学センター計画」の取りやめと科技庁の新提案、②99年度中の電源開発調整審議会上程を急ぐ北電の泊原発3号機計画―について、原発連が6月1日付で道内各政党に公開質問状を送付、6月15日までに回答を求めたことも報じています。
同時に同号には、原発問題をめぐる最近の主な動向を特集し、動燃を「衣替え」するだけの「動力炉・核燃料開発事業団法の一部改正」の成立と、地層処分早期推進を要求する原子力懇談会の最終報告が原子力委員会に提出されたこと、地球温暖化防止の国際公約達成を口実に、2010年度の「長期エネルギー需給見通し」原案で、原発について「二酸化炭素を排出しない」として「1800億kW時」(原発20機分に相当)を増やすとしていること、泊原発3号機計画も「環境」イメージの宣伝に力を入れていることが目立つのもこうした背景があるとしています。
第106号(98年6月24日)には、道内各政党への公開質問状に対し、新社会党と共産党の2政党から回答が寄せられたとし、回答全文を紹介しています。2政党とも、科技庁の新提案と泊原発3号機計画に、ともに「反対」の回答でした。(米谷道保記)
 
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とまロック㏌岩内 泊原発廃炉でいいんでないかい!

◇日時 8月18日(土)12時~19日(日)15時30分

◇会場 岩内港旧フェリー埠頭緑地公園

(18日の地質巡検、パネルディスカッションは案内ビラ参照)
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 ほろのべ 核のごみを考える全国交流会及び講演会


◎日時 7月28(土)午後1時~29日(日)12時迄

◎会場 豊富町セミナーハウス

◎講演会 28日午後2時~、豊富町定住支援センター

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札幌の駅前地下歩行空間(チカホ)でロングラン行動