2014年4月3日木曜日

函館市へ連帯メッセージ、国・電源開発に抗議

函館市と電源開発(株)、国にアピールを送付

 原発連は函館市が起こした大間原発差し止訴訟で、函館市には激励のメッセージ、電源開発(株)には抗議と要請文をFAXで送信しました。

函館市が、国と電源開発(株)を相手に、
  大間原発の無期限凍結を求め建設差し止め等の訴訟
                  を起こすにあたって
   ― 原発連の激励・連帯メッセージと抗議・要請のアピール -

              2014年3月28日  原発問題全道連絡会

<函館市長宛てのメッセージ>

世界にも例がない危険きわまりないフルMOX原発・大間原発建設の無期限凍結を実現するために、貴職が、函館市議会の全会一致の議決をうけ、また、市民とオール道南住民の声にこたえ、貴職自らの公約を守る立場をつらぬき、国と電源開発(株)を相手取り、訴訟を起こすことを決断されたことに心から敬意を表します。
国には大間原発の原子炉設置許可の無効と建設停止、電源開発には建設差し止め等を求めることは、圧倒的多数の市民と道南住民はもとより、広範な道民の願いにも沿うものであり歓迎します。自治体が原告となる初の原発訴訟でもあり、その点からも訴訟の意義は大きいものです。また、市民に訴訟費用への支援募金を訴えることは、市民とともに訴訟をたたかうものであり、住民自治の点からも意義あるものと受け止めています。
私たちは、フクシマ後、原発のない安全・安心な北海道の実現を願って、泊原発の再稼働を容認せず廃炉にすること、世界にも例がない危険極まりないフルMOX原発である大間原発の建設を中止すること、幌延と北海道を核のごみ捨て場にしないこと、自然の資源が豊かな北海道ではすみやかに原発依存を止め、再生可能な自然エネルギーに転換することーを求める署名運動に取組んできました。この立場からも、貴職の訴訟の決断を歓迎し、激励と連帯の挨拶を送ります。
訴訟の勝利と、貴職の一層のご健勝とご活躍をご祈念申しあげます。

<国に対するアピール>
国はフクシマ原発事故の教訓も踏まえず、世界にも例がない危険きわまりないフルMOX原発・大間原発について、建設の無期限凍結や建設中止を求める函館市や函館市民、オール道南住民や多数の道民の声を無視し、建設許可を取り消さず、電源開発(株)の建設再開を容認したことに厳しく抗議します。国は、ただちに大間原発の建設(原子炉設置)許可を取り消し、電源開発(株)に建設停止を命じ、建設中止を決断するよう強く求めます。
また、国は、原発・核燃サイクル推進のエネルギー政策をとりやめ、安全で再生可能な自然エネルギーに軸足を移すようエネルギー政策の転換を強く求めます。

<電源開発(株)に対するアピール>
貴社・電源開発(株)が、フクシマ原発事故の教訓を踏まえず、函館市と函館市民、オール道南住民と広範な道民の声を無視し、世界にも例がない危険極まりないフルMOX原発・大間原発の建設を進めていることに厳しく抗議します。

貴社・電源開発(株)が、ただちに大間原発の建設を中止し、原発から撤退するよう強く求めます。また貴社が、大間原発建設をやめ、安全で再生可能な自然エネルギーに軸足を転換するよう強く要求します。