2018年1月23日火曜日

原発問題連絡会ニュース 第292号 2018年1月20日



きわめて厳しい!
泊原発の再稼働審査―廃炉を決断すべき
―敷地内断層や地震性隆起、
    防潮堤や防波堤対策など全く見通し立たずー
        道原発連の北電への緊急申入れで明らかに


 原発問題全道連絡会は1月17日、加盟4団体から8人が参加し、昨年12月、北電に5項目の緊急申入れ(前号のニュース1面参照)を行った問題で、北電から回答を聞き、再稼動せず廃炉を決断すべきと重ねて申入れました(写真)。北電本社からは、大友エネルギー広報推進課長、三上博光エネルギー広報推進課長らが応対しました。

緊急申し入れ文を渡す米谷代表委員
     (2018年1月17日)












積丹半島西岸の地形―海底活断層を想定し検討する
 北電はこれまで海底活断層による地震性隆起の可能性を否定。しかし、規制委から、青森県の同様な地形の例などをあげて、地震性隆起の可能性が否定できないとの指摘を受け、泊原発北西沖合に海底活断層を想定し、その方向性や長さなどこまかな点まで想定して、これから地震動を検討し規制委に説明したい―と回答。審査日程は未定と先行きを示せない状況。

敷地内断層が活断層でない根拠を!-33万年前の地層の根拠を示せるか?

北電は敷地内の11本の断層はいずれも活断層ではないとしてきました。しかし、規制委から年代確定のデータ不足と補強が求められ、1つは、Hm2段丘の埋設物が33万年前に堆積したと想定されること、今一つは20万年前に堆積した火山灰層が広く分布しており、それが20万年前の年代を示すこと―2つの面から説明したいと言います。 しかし、規制委から、33万年前の堆積物との評価の信頼性をもっと高めるべきと求められ、今そのための整理を行っているという。しかし、規制委との審査日程は決まっていないなど、果たして説明できるのかどうか疑問です。
 
 巨大火山の影響は?―洞爺カルデラ・ニセコ・雷電火山の泊原発への
                                影響は十分小さいか?

  昨年12月広島高裁は、阿蘇の大噴火による伊方原発3号機への火砕流の影響が十分小さいとは言えないから立地不適地として運転差止を決定。泊原発は、これより近距離にある洞爺カルデラの影響はどうか?この問いに北電は、洞爺カルデラ、ニセコ・雷電火山、羊蹄火山、支笏カルデラの4火山の影響評価を規制委に報告し、2016年2月5日の審査会合で「おおむね妥当」の評価を得た。ただ、洞爺カルデラとニセコ雷電火山の影響は、モニタリング観測を続けることにしているとの回答でした。大丈夫でしょうか?

 神戸製鋼製品使用の実態は?―今の段階で問題はなかったというが‥


 北電への申し入れ(1月17日)
11月20日規制庁に、神戸製鋼所とそのグループ会社分も含めて報告した。原子炉冷却材圧力バウンダリ、格納容器バウンダリ、溶接部ボルト、ナットで神戸製鋼所製品を使っていることが分かったが、不正2工場の製品ではないことを確認した。燃料被覆管も使用されているが不適正製品でないことを確認している。今後も規制庁に報告することにしている-との回答。


 
 防潮堤も敷地内断層問題も、規制委への報告日程は未定
                        ―審査の行方全く見通せず

 防潮堤の工事のやり直しの方法や時期、防波堤の対策はどうするのかについては、「まだ規制委に説明していないから、どうなるか言えない」。敷地内断層の報告も「日程は決まっていない」と先行きが見通せない実態が明らかとなりました。そのうえ、「審査は大変厳しい」「一つ一つ真摯に回答する以外にない」と、審査の先行きが見通せない深刻な状況が語られました。

 「原発はベースロード電源として必要不可欠」「電気料金値下げは再稼働後に検討」発言に参加者が厳しく抗議

福島原発事故の教訓にたって2度と原発事故を繰り返さないためには、審査に合格しても安全と言えない(規制委員会)という原発は、再稼動せず廃炉を決断する以外にないと重ねて要請しました。ところが北電は、「資源の乏しい日本では原発は必要不可欠な電源」「泊原発の一日も早い再稼動に全力あげる」「電気料金の値下げは再稼働後に検討」と従来と同様の見解を繰り返すだけ。これに参加者から「全国一高い北海道の電気料金の値下げを、再稼働後に検討とは、まるで脅迫だ。許せない」と厳しい抗議の声があがりました。

フクシマから7周年。~ふくしまを忘れない・原発を動かさない~      

「泊原発を再稼動させない3・1集会」
       成功へ力を合わせましょう!

  泊原発を再稼動させない北海道連絡会(市川守弘代表 主催団体)                                                                     が呼びかけ 

「泊原発を再稼動させない!3・1集会」の主催団体・「泊原発を再稼動させない北海道連絡会」(市川守弘代表 58団体 以下「北海道連絡会」)は1月13日、3・1集会成功に向けて第1回実行委員会(実行事務局会議)を開催、成功を呼びかけました。
3・1集会の開催要領は、以下の通りです。
 
◇集会の規模 1000人をめざす。◇案内リーフ 1万枚作成する。 ◇当日会場で、再稼動させない道民署名や募金・感想文など訴える。◇会場ロビーに置きビラ用の机設置。◇アーサービナードさんの書籍販売コーナーを設ける(サインセールも行う)。

◇日時 2018年3月1日(木)18:30から〈開場18時〉◇参加費500円(高校生以下無料)◇会場 わくわくホリデーホール(札幌市民会館ホール)大ホール(中央区北1西1)◇第1部 アーサービナード講演会:知らなかった、ぼくらの原発「アトミックの奥にひそむモノ」第2部:上田文雄&川原茂雄対談「原発のない北海道をつくるために」

原発連は、当日の受付と会場誘導、募金箱と感想文箱の作成などを受け持ちます。

  
《地域の会などの活動紹介から》  岩内町議会での大石美雪町議の質問から   
泊原発1、2号機も含め建設時にさかのぼって調査・報告求めるべき

            ―神戸製鋼製品データ改ざん問題についてただすー

大石議員:新規制基準に対応するために新たな設備に神戸製鋼のアルミ板・鋼管が使われています。規制委員会が電力各社に聴取した泊原発での町への報告は「3号機で冷却器・圧力容器・配管など建設時のデータで調査し、主要な部材で安全性に問題はない」としています。しかし、神戸製鋼が自主点検の対象としたのは過去1年間に出荷した製品にとどまっている。1、2号機も含め過去にさかのぼって建設時のものを調べるべきでないですか。
 また、神戸製鋼の公表パンフレット「神戸製鋼グループの原子力技術と製品」によると、ジルカロイ燃料被覆管、燃料集合体チャンネル、蒸気発生器用コニカルパーツ、格納容器に使用する高級鋼板原子炉機器用材料・制御棒駆動用ステンレス鋼管、蒸気タービンブレード材などが書かれている。こうした部材は泊原発で使用されているのか、確認すべきです。その予定はありますか。

上岡町長:今回の調査は、安全上重要な部位における使用状況を調査し、主要部品以外についても確認を進めており、不正な製品の使用は確認されていないとのこと。国からの追加調査などを求められた場合には、適切に対応していただきたいと考えている。

泊原発遠景



 
 
 


神戸製鋼所製品がJQA(日本品質保証機構)基準を順守しているか検証を求めるべき

大石議員:原発に使われている神戸製鋼所製品が、JQA(日本品質保証機構)基準を順守しているか検証を求めるべきです。国内のほとんどの原子力プラントへの納入実績があるという冷却水循環ポンプや各種金属の溶接に使われる溶接材料、国内で使用済み燃料輸送向けのB型輸送容器は調べていますか。
上岡町長:原発で使用されている製品については、基本的には日本工業規格に準拠した製品を使用しているとのこと。また、溶接材については神戸製鋼所の製品を使用していることを確認しているが、不正が行われていない工場で製造されているもので、検証や報告を求める予定はない

神戸製鋼の不正製品供給先は500社。
        町長は北電に徹底した調査と報告求めるべき
大石議員:神戸製鋼の製品データ改ざんで不正を行った製品の供給先は500社と言われている。北電に徹底調査・報告を求めるべきではないですか。
上岡町長:北電には、規制委の指摘などへの真摯な対応と調査状況の報告と情報公開に努めるよう強く求めていきたい。


 
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原発をなくす全国連絡会が取り組んでいる
「原発再稼働をやめ、エネルギー基本計画の見直しで、
再生エネを大幅増加させるよう求める」国会請願署名にも
                                                        取り組みましょう 
署名の目標数は、国会請願署名が全国で10万筆。団体署名が全国で1000団体。
いずれも、2月末締切。3月国会・大臣提出の予定。集中的に取り組みましょう。
*署名用紙は、若干枚数送付しました。不足分は増刷しましょう。
*カラーリーフは、全国連絡会から取り寄せ、若干枚数送付しました。ご活用ください、
集めた署名は、2月末までに集約し、原発をなくす全国連絡会へ送付しましょう。
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【原発連ニュースに見る道原発連のあゆみ】    第16回

 今号は、1996年2月3日付の第71号から同年12月1日付第82号2号までを紹介します。
 
泊原発で作業員4人やけど事故の虚偽報告に抗議、トリチウムの環境への放出問題で北電に質問
 
 第71号では、前年95年3月24日に泊原発の放射性廃棄物建屋内で作業員4人がやけどを負った事故について、建屋内で作業中換気用ダクトが外れていたことを、北電は95年4月に被災した作業員から事情聴取し知っていたにもかかわらず、その事実を隠し、事実と異なる報告を道と地元町村に行っていたことが事故から10カ月もたって明かになり、原発連が96年1月26日北電本社に抗議したことが書かれています。また、第73号(96年3月27日)では、2次系冷却水にトリチウムが検出された問題で原発連が北電に2回質問し、真相解明に努めたと報じています。
 
敦賀市で「もんじゅ」事故全国集会。地元で“もんじゅ”運転永久中止署名広げる「敦賀アピール」

 第72号(96年3月8日付)は、95年12月の”もんじゅ“ナトリウム漏れ火災事故を重視し、原発問題住民運動全国センターと同福井県連絡センターなどが主催し、敦賀市で全国集会が開催され、17都道府県から約200人が参加。動力炉核燃料事業団(動燃)の事故隠し体質を告発し、当事者の調査は信用できない、第3者機関で責任の所在と事故原因の究明を行うべきーなどを熱く語り合い、「敦賀アピール」を採択。地元で”もんじゅ”運転永久停止の署名運動を広げていくことを確認しています。第75号(96年5月22日付)2面に、もんじゅ事故のドキュメント「ビデオ隠し事件」を報じています。

 チェルノブイリ原発事故から10年。日本にとっての3つの教訓を示す

 第74号(96年4月24日付)は、「チェルノブイリ事故から10年」と題し、日本にとっての3つの教訓を明らかにしています。1つは、安全宣伝が強調され大増設に走っている問題、2つに、事故隠し、情報非公開の下での事故重大化の教訓が日本で生かされず、安全神話と核防護を口実に日本でも情報非公開が行われている、3つは、原発の危険を指摘し、改善を迫り監視と安全を求める住民運動が事実上なかったが、日本の場合は、力量不十分といえ原発問題住民運動連絡センターが、危険に反対する運動に取り組んでいることは貴重だとしています。

 新潟県・巻町で東北電力の原発建設の是非を問う住民投票―
                                           大差で「原発はいらない!」を選択!

 第76号(96年6月14日),第77号(96年7月28日)には、新潟県巻町での東北電力の巻原発建設の是非を問う住民投票を重視し、道原発連としても支援の訴えや激励文や募金を届ける活動などのキャンペーンを張り、第78号(96年8月11日)では、住民投票の結果、大差で「原発はいらない」を選択したことを伝え、道原発連の斎藤敏夫代表委員のコメント「巻町民の良識と決意は高く評価されるべきもの」を載せています。
 
北電の泊原発3号機増設計画に不同意を表明し、北電と知事に申し入れ

巻町での住民投票の結果に原発推進勢力の間に動揺が広がる【第78号、第79号(96年9月6日)】なか、北電は、泊原発3号機についてMOX燃料の使用を選択肢の一つとして検討対象にする態度を示し3号機増設が急浮上してきました。道原発連は、96年7月24日北電に3号機増設はやめること、96年11月6日道に3号機計画に同意しないよう申し入れています。(米谷道保記)
 
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原発問題全道連絡会  第27回総会
◇日時 1月27日(土)13時30分~16時   ― 多数ご参加願います ―
◇会場 かでる2.7 10階1070会議室
◇議案 前年度経過報告、新年度運動方針、経常会計決算及び新年度予算案、役員選出その他。
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