フクシマ事故で原発コスト安の安全神話は破たん
再生可能エネを軸に地域分散型の
強靭性のある電源構成と設備を
―9・14「フクシマ後の世界の原発の動向と
電源構成の未来を考える」講演会からー
原発問題全道連絡会と国民大運動北海道実行委員会は9月14日、札幌市内で「フクシマ後の世界の原発の動向と電源構成の未来を考える」講演会を開催しました。参加者は25人。講師は「原発なくそう!登別の会」代表・元室蘭工業大学教授の宮尾正大氏。(写真は、講演する宮尾正大氏)。
電力という商品の特殊性を理解して扱うことが大事
宮尾氏は最初に、「電力という商品の特殊性をよく知って使うことが大事です」として次のように語りました。「電力には色も匂いもなく“品質がない”。金属の電線で、発売元と買い手をつなぐだけで手に入ります。金属の中には電気の元になる電子がぎっしり詰まっていて、売り手が売り先へ電気を押し込むと、ところてんのように買い手の口から押し出されます。どこでつくられても全く区別がつきません。あるのは電圧という規格だけです。光速の速さで流れるが、貯めにくく扱いが難しい商品です。貯めにくいから発電量と消費量のマッチング(消費量より発電量を5%くらい余裕を持ち安定に供給できるように維持しなければならない)が大前提です。足りなくなると、発電所が次々落ちて間違えば瞬時に全停電になる。1カ月ほど前、台湾で発電所1カ所を操作を間違って止めたことから大規模な全停電になった。このため電力会社は常に予備発電所を用意しなければならない、これが電力の供給予備率です。
宮尾氏は最初に、「電力という商品の特殊性をよく知って使うことが大事です」として次のように語りました。「電力には色も匂いもなく“品質がない”。金属の電線で、発売元と買い手をつなぐだけで手に入ります。金属の中には電気の元になる電子がぎっしり詰まっていて、売り手が売り先へ電気を押し込むと、ところてんのように買い手の口から押し出されます。どこでつくられても全く区別がつきません。あるのは電圧という規格だけです。光速の速さで流れるが、貯めにくく扱いが難しい商品です。貯めにくいから発電量と消費量のマッチング(消費量より発電量を5%くらい余裕を持ち安定に供給できるように維持しなければならない)が大前提です。足りなくなると、発電所が次々落ちて間違えば瞬時に全停電になる。1カ月ほど前、台湾で発電所1カ所を操作を間違って止めたことから大規模な全停電になった。このため電力会社は常に予備発電所を用意しなければならない、これが電力の供給予備率です。今一つ、電力は交流で供給している特別な商品です。全北海道同時に1秒間に50回の速さでプラス、マイナスを繰り返している商品を扱う難しい商品です。しかも、常に変化する使用量にぴったり合わせて発電しなければなりません。これを行なうのが電力制御で、それを電力会社がやっている(中央指令室で)のが電力会社です。かつては人間がメーターを見ながら電話で指令を出していましたが、今は半導体の発達でコンピューター管理(制御)できるようになり自動化されています。電力会社にとって、天気任せの太陽光や風力発電は迷惑そのものだったのです」と述べました。
“原発推進ありき”で世界の流れに逆行する安倍政権の異常な政治
次いで宮尾氏は、ここ20数年間の世界の原発メーカーの動向、合併の変遷を図表で紹介し、フクシマ後、原発メーカーで元気なのは日本の3大メーカー位だと述べつつ、その日本でも、東芝は今WHの買収問題を契機に危機的状況です、三菱重工業も豪華客船の建造での大規模赤字で危機的状況にある。日立製作所もイギリスの2原発の建設を受注したが建設コストが1基1兆円を超え、コスト高で厳しい状況にある、それはフクシマ後の学生の就職志願状況にもはっきり表れ、今や原発関連会社に就職を希望する学生はフクシマ以前の5分の1、あるいはそれ以下しかいないとグラフで示しました。ところが、安倍政権はあくまで原発推進、原発輸出に前のめりで、世界の動向の真逆を走っており、破たんは必至ですーと強調しました。
さらに宮尾氏は、福島原発事故で原発のような集中型電源設備の脆弱性が一挙に明らかになる一方、電力自由化時代を迎え、電力制御技術の急速な進歩と分散型電源設備の普及が進み、その強靭性が明らかになってきたとして、再生エネルギー先進国・スペインの電力制御システムの例を、2014年のHTB報道ステーションの古館氏と元経産省官僚の古賀茂明氏との放送番組を映像で紹介。参加者は、半導体やマイコンを使った電力機器が普及し、電力制御技術が飛躍的に進歩、いわゆるパワーエレクトロニクスですが、このおかげで従来は面倒だった家庭などの太陽光発電電力を電力網に送り出せる時代になった、それも家庭レベルまでできる時代になった―など、スペインの電力制御操作室からの映像を食い入るように見ました。
再生可能エネを軸に地域分散型電源設備で強靭性ある送配電網の建設を
宮尾氏は、「それでは、こういう電力情勢の中で我々はどうすればよいか」に話を進め、1つは原発からどう撤退するかが重要だと述べ、①政府にどう決断させるか、②核廃棄物(高レベル放射性廃棄物など)の後始末をどうするかに触れ、その方法は、日本学術会議の提案している“見えるところで管理しながら処理・処分技術の研究開発を進める”(これが今考えられるベストだと思うとのコメントを添えました)、③国民が原発電気の利用を拒否することーも大事だとしました。
その点で、再生可能エネルギーの地産地消を進めることが重要で、大都市や電気をたくさん消費する工業地帯などでは難しいが、小規模自治体は可能だし家庭はもちろん可能ですーと自宅の例も紹介しました。
最後に宮尾氏は、これを実現するには「政治と金が必要です」として、政治力が大事で、これは選挙で勝ち、そういう政府をつくることです。同時に金が必要です。それは補助金でなく自らも金を出すファンド形式がよいとのべ、大規模なファンドは都道府県が、家庭や地方自治体は中小規模の発電設備を設置するファンドも必要です、と語りました。
2人の参加者の感想文から ~ わかりやすく面白く大賛成。もっと多くの人に聞かせたいし、賛同者を増やしたいー
「素人の私にもわかりやすい内容でした。小規模自治体の可能性や、これからの取組み、方向性が少し明かりを見たような気になりました。政治を変えることは本当に大事だと思います。」(O氏)「大変面白く、結論に大賛成。政治に働きかける、国民の力を増大させる運動が必要。どう取り組むか、私は札幌北区で革新懇運動に参加している一人ですが、学習会など是非もっと多くの人に(宮尾)先生のお話を聞いてもらい、理解者、賛同者を増やしたい。私自身もっと理解を深めたいと思いました。(高橋重人)
宮尾氏は最初に、「電力という商品の特殊性をよく知って使うことが大事です」として次のように語りました。「電力には色も匂いもなく“品質がない”。金属の電線で、発売元と買い手をつなぐだけで手に入ります。金属の中には電気の元になる電子がぎっしり詰まっていて、売り手が売り先へ電気を押し込むと、ところてんのように買い手の口から押し出されます。どこでつくられても全く区別がつきません。あるのは電圧という規格だけです。光速の速さで流れるが、貯めにくく扱いが難しい商品です。貯めにくいから発電量と消費量のマッチング(消費量より発電量を5%くらい余裕を持ち安定に供給できるように維持しなければならない)が大前提です。足りなくなると、発電所が次々落ちて間違えば瞬時に全停電になる。1カ月ほど前、台湾で発電所1カ所を操作を間違って止めたことから大規模な全停電になった。このため電力会社は常に予備発電所を用意しなければならない、これが電力の供給予備率です。
宮尾氏は最初に、「電力という商品の特殊性をよく知って使うことが大事です」として次のように語りました。「電力には色も匂いもなく“品質がない”。金属の電線で、発売元と買い手をつなぐだけで手に入ります。金属の中には電気の元になる電子がぎっしり詰まっていて、売り手が売り先へ電気を押し込むと、ところてんのように買い手の口から押し出されます。どこでつくられても全く区別がつきません。あるのは電圧という規格だけです。光速の速さで流れるが、貯めにくく扱いが難しい商品です。貯めにくいから発電量と消費量のマッチング(消費量より発電量を5%くらい余裕を持ち安定に供給できるように維持しなければならない)が大前提です。足りなくなると、発電所が次々落ちて間違えば瞬時に全停電になる。1カ月ほど前、台湾で発電所1カ所を操作を間違って止めたことから大規模な全停電になった。このため電力会社は常に予備発電所を用意しなければならない、これが電力の供給予備率です。
宮尾氏は最初に、「電力という商品の特殊性をよく知って使うことが大事です」として次のように語りました。「電力には色も匂いもなく“品質がない”。金属の電線で、発売元と買い手をつなぐだけで手に入ります。金属の中には電気の元になる電子がぎっしり詰まっていて、売り手が売り先へ電気を押し込むと、ところてんのように買い手の口から押し出されます。どこでつくられても全く区別がつきません。あるのは電圧という規格だけです。光速の速さで流れるが、貯めにくく扱いが難しい商品です。貯めにくいから発電量と消費量のマッチング(消費量より発電量を5%くらい余裕を持ち安定に供給できるように維持しなければならない)が大前提です。足りなくなると、発電所が次々落ちて間違えば瞬時に全停電になる。1カ月ほど前、台湾で発電所1カ所を操作を間違って止めたことから大規模な全停電になった。このため電力会社は常に予備発電所を用意しなければならない、これが電力の供給予備率です。
宮尾氏は最初に、「電力という商品の特殊性をよく知って使うことが大事です」として次のように語りました。「電力には色も匂いもなく“品質がない”。金属の電線で、発売元と買い手をつなぐだけで手に入ります。金属の中には電気の元になる電子がぎっしり詰まっていて、売り手が売り先へ電気を押し込むと、ところてんのように買い手の口から押し出されます。どこでつくられても全く区別がつきません。あるのは電圧という規格だけです。光速の速さで流れるが、貯めにくく扱いが難しい商品です。貯めにくいから発電量と消費量のマッチング(消費量より発電量を5%くらい余裕を持ち安定に供給できるように維持しなければならない)が大前提です。足りなくなると、発電所が次々落ちて間違えば瞬時に全停電になる。1カ月ほど前、台湾で発電所1カ所を操作を間違って止めたことから大規模な全停電になった。このため電力会社は常に予備発電所を用意しなければならない、これが電力の供給予備率です。
宮尾氏は最初に、「電力という商品の特殊性をよく知って使うことが大事です」として次のように語りました。「電力には色も匂いもなく“品質がない”。金属の電線で、発売元と買い手をつなぐだけで手に入ります。金属の中には電気の元になる電子がぎっしり詰まっていて、売り手が売り先へ電気を押し込むと、ところてんのように買い手の口から押し出されます。どこでつくられても全く区別がつきません。あるのは電圧という規格だけです。光速の速さで流れるが、貯めにくく扱いが難しい商品です。貯めにくいから発電量と消費量のマッチング(消費量より発電量を5%くらい余裕を持ち安定に供給できるように維持しなければならない)が大前提です。足りなくなると、発電所が次々落ちて間違えば瞬時に全停電になる。1カ月ほど前、台湾で発電所1カ所を操作を間違って止めたことから大規模な全停電になった。このため電力会社は常に予備発電所を用意しなければならない、これが電力の供給予備率です。